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よしだ・としえ 昭和57年保育園を退職、室蘭市家庭保育員となる。同60年託児所「ちびっこクラブ」を開設。自宅隣接の遊び場を自由開放する。平成3年大沢小にて絵本読み聞かせボランティア開始、現在も続く。同9年育児サークル「ちびっこクラブ」発足。同13年輪西中核商業施設内に子育て施設「ワニワニクラブ」開設。ボランティアによる「ワニワニクラブの仲間達の会」を立ち上げ、同15年NPO法人化。室蘭市社会教育委員。樺太出身。64歳。 |
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10年を振り返って |
(2011年12月21日付朝刊より) |
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ワニワニクラブの運営開始から10年がたちましたが、あっという間だったとも思えます。10月8日に市民会館で開設10周年記念のミニコンサートを開催。感謝の集いとして物心両面でご支援を下った方にご案内し、予想以上の方に出席いただきました。
ミニコンサートは、尺八の中村幻山先生をはじめ、高橋純子先生の社中の方と5人の奏者で、会場を巻き込んだ心のこもった演奏会が大好評でした。ありがとうございました。
後半は10年の活動パネル展を見ていただき、ティータイム。あらためて人のつながりに感動と感謝の一日を過ごしました。当日欠席の方からもたくさんのコメントを送っていただきました。
平成13年11月、いわゆる託児施設ではなく、親と子が一緒という前例のなかった新たな子育て支援施設として、中核商業施設の中でスタート。
利用希望の会員の殺到という幸運もあり、当時の注目は想像をはるかに超え、夢中で必死の日々でした。商店の中にあるため、買い物客の託児室と誤解されてまぎれて入った子がいたり初めのころはてんやわんやでした。
この活動がなぜ10年の長い間安定して運営を続けられたのか。今の私が振り返って記録を残すことも一つの役目と思います。
第一は施設面。街の中心に位置し、多くの異業種の入った商店の利便性。大型駐車場、バリアフリー、冷暖房完備の遊び場は理想に近く、何よりも私たちの意見が取り入れられた設計・設備は、使い勝手の良さでも画期的なものでした。これも人気の一つです。
第二は地域の優しい視点。賛助会員、支援者の数も年を追って増え輪西連町、東ロータリークラブ、輪西地区の商店組合など組織ぐるみの理解と支援を受けています。各イベントはお互いの協力で成功することになりました。
第三は各報道機関の協力。子育て支援の大賞を受けたことも大きく取り上げていただき、宣伝効果となりました。見学、視察、講演依頼などが絶えない数年でした。結果、口コミとともに毎年利用会員数が安定し、当初の予想を超える収入となったことも追い風となったのです。
会員には転勤族も多いのですが、会社の上司、仲間の方に勧められて入会し友達ができ、「室蘭に来て良かった」と言ってくれます。私たちのやりがいを感じる一つです。
第四は一番の力ですが、ボランティア活動で運営したことです。多い時は40人の登録があり、このボランティアは不思議な縁でつながっている人脈といえるでしょう。
この10年間、休まず支えてくれた仲間もたくさんいます。賛助会費を毎年納めながら活動することも当然のように受け入れられ、これらボランティアの活動を人件費に換算すると膨大な金額ですから私としては頭が下がります。表面に出ない皆さんの家族の理解にも感謝です。
何事もなかったということではありませんが、女性らしい柔軟な考え方は年々活動を通して改善することも多く、10年にして基礎が完成した感があります。
運営の柱は理事会総会ですが、毎月のボランティア会議は活発に活動内容を話し合います。日々の清掃から始まり親子会員さんと向き合って常に笑顔でいられたことは、お互いの家族とはまた違う絆が生まれた気がします。
10年を過ぎて、世の中も変わってきました。少子化や子育て環境の変化でワニワニクラブの役割も進化しなくてはと思うこのごろです。
今年度は会員数も少なくなり、年齢層も低くなっています。この状況をプラスに考え、ゆったりのんびりの路線を維持しながら、また次のワニワニらしい活動を考えていきます。
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