■ むかわの恐竜化石で記者会見、「全身見つかる可能性」
【2013年7月18日(木)朝刊】

恐竜の化石発見で記者会見する関係者
 むかわ町立穂別博物館と、北大総合博物館の小林快次准教授の研究グループは17日、むかわ町内で、発見された恐竜の化石について記者会見した。小林准教授は「保存状態が良く、尾骨に突起があり、ハドロサウルス科の新種の可能性もある」と述べた。9月からは現地で本格的な発掘が始まるため、国内外の注目を集めそうだ。

 小林准教授によると、化石は白亜紀後期の約7200万年前の地層から出土。6600万年前に恐竜が絶滅しており「恐竜の衰退が始まっていたころではないか」と恐竜の絶滅に関する研究にも期待を寄せている。

 同博物館の西村智弘学芸員は「尾骨がつながって見つかり、腐敗が進む前に沖合10キロ〜数十キロに流されて沈んだのではないか。頭部を含めた全身が出てくる可能性はある」と話す。体内にガスがたまり沖合に運ばれたとみられ、同町内が当時、海面だったことを裏付けている。

 今後の調査については、9〜10月にかけて現地の崖を掘削しながら、手足、頭部などを見つける。小林准教授は「尾骨が見つかった。体が土の中に埋まっているのではないか」と新種に結びつく化石の発見を目指す。
(佐藤重伸)


◆―― ブーム再来に期待
町内では初めて見つかった恐竜の化石について説明する小林准教授(右)と堀田さん(左)
 むかわ町穂別で初めて発見された恐竜の化石はハドロサウルス科の化石とみられ、9月から本格的な発掘調査が始まる。新種の可能性もあり、化石のマチとして知られる同町は「恐竜ブーム再来」によるマチづくりに期待を寄せている。

 同町では1975年(昭和50年)、旧穂別町長和でクビナガリュウが発見されたことをきっかけに、化石のマチとして全国に知られるようになった。1982年(昭和57年)には町立博物館が建設され、町内外から見つかったアンモナイトの化石と一緒に展示している。

 同町の木澤省司教育長は「新たなマチの魅力となり、活力にもつながる。化石ファンにとっては恐竜はインパクトが強い」。同町では早々に約700万円の発掘予算を計上。9月から同博物館と北大総合博物館が合同で実施する発掘調査に期待を寄せる。

 発見者の堀田良幸さんは「見つけた時はびっくり。恐竜は子どもたちも喜ぶから良かった。最高の気分だね」と満足そう。1年11カ月のクリーニングを担当した下山正美さんは「始めてから半年で骨の形が見えてきた」と岩石から化石を取り出した時の様子を振り返る。

 北大総合博物館の小林快次准教授は「新種の恐竜かどうかは頭部が見つかっていないので明確に判断できないが、骨がつながっているのは珍しい。新しい恐竜である可能性は高い」と分析、今後の調査結果が待たれる。

 同博物館はきょう18日〜12月1日まで、恐竜化石の一般公開を行う。また、先月末、フィロプチコセラス属アンモナイトの新種と確認された「フィロプチコセラス・ホリタイ」も展示している。
(佐藤重伸)

【写真=恐竜の化石発見で記者会見する関係者(写真上)、町内では初めて見つかった恐竜の化石について説明する小林准教授(右)と堀田さん(左)(写真下)】




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