
登別市の2011年度生活保護世帯は前年度比35増の747世帯で、過去最多を更新した。景気低迷と高齢化の進行が主な要因。市は本年度就労支援相談を強化するなど「自立支援を強化し、受給の長期化に歯止めをかけたい」としている。
受給者数は1053人(前年度比15人増)で、人口千人当たりの受給者数を示す保護率(‰=パーミル)は20・5‰(同0・5ポイント増)。受給者数と保護率の増加は5年連続となった。
受給者世帯の内訳は「高齢者」が325世帯でトップとなり、全体の約4割を占めた。次いで「障害傷病」が293世帯、「母子」が73世帯、失業者などの「その他」57世帯と前年度とほぼ同じ構成だった。
ただ、女性への家庭内暴力などドメスティックバイオレンス(DV)が原因で受給する人が近年急増。市は「2010年以前は1人か2人だったが、2010年以降10人以上となっている」と話している。
支給する扶助費も増加している。2011度は20億3200万円(前年度比1億2400万円増)で初めて20億円台を突破した。この中で医療費扶助が12億3千万円と全体の半分以上を占めた。過去5年で最も少なかったのは2008年の16億3千万円。5年で約4億円増えたことになる。
市社会福祉グループの市原英彰主幹は「長期化する不況で高齢者雇用が減少している。医療費高騰で高齢者が負担する病気やけがの治療費が年金額を上回るケースもある、失業者の受給も増加傾向だ」と分析している。
(粟田純樹)
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