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【2011年6月11日(土)朝刊】より



   ■ 室蘭市議会代表質問、高齢者向けバス来年度に実証運行

 第2回室蘭市議会定例会は10日、再開した本会議で代表質問に入り、山中正尚議員(市政創造)、佐藤潤議員(市民ネット・むろらん)、細川昭広議員(公明党)が登壇。高齢者らの移動手段確保に向けたコミュニティーバス事業について、青山剛市長は「平成24年度に全市的に運行地区を検討、選定し実証運行する」方針を示した。山中議員に答えた。

 同事業の導入には採算性が重要となるため「利用が見込まれる対象人口やバス、タクシーを含めた移動手段の選択にも配慮する。大型バスより小型の車両の機能性をイメージしている」と述べた。

 JX日鉱日石エネルギー室蘭製油所の閉鎖報道については「会社側が発表した事実はないという情報を得ているが、安心できる状況にないと認識している。まず情報収集を進め、道と連携し全市挙げて要望活動に取り組む」方針だ。

 東日本大震災を受けた避難施設の在り方について「津波は標高の低い地区で頑丈な高層ビルへの避難が必要。公共と民間施設の避難所指定に取り組む」とし、当面の市営住宅整備は「避難場所としての活用を視野に整備を検討する」考えだ。

 22年度一般会計決算見通しは、市税や交付税の増加、子宮頸がんワクチン接種の一時中断などで不用額が増えたため、繰越金は9億円を見込んだ。

 佐藤議員は港の活用で海釣り公園構想の考えを迫った。青山市長は「国は23年度、防波堤の釣り利用のガイドラインを作成する予定。これを参考に室蘭港の港湾施設の釣り場として開放を検討する」と述べた。

 細川議員は、開港140年市制施行90年記念事業について質問。青山市長は「庁内に担当者を配置し、部長級のまちづくり本部会議で横断的に検討する」と表明。第3回日本工場夜景サミットを来年、室蘭で開く意向を示した。
(粟島暁浩)





   ■ 室蘭工大・前田准教授が被災者への継続的支援訴える

 「『被災者のことは忘れない』のメッセージが、心の支えになる」。東日本大震災が発生した直後から被災地に出向いて「こころのケア」に携わっている、日本赤十字社協力員で臨床心理士、室蘭工業大学・前田潤准教授(48)は震災に関心を持ち続けることが、被災者の支援につながると訴える。併せて「先が見えない不安を抱えている」被災者への継続的な支援を強く呼び掛けている。

 前田准教授は大震災発生した翌日の3月13日から6月7日までの約70日間、宮城県、岩手県の避難所や病院を中心に「こころのケア」を実施。このほか、医師や看護師のリフレッシュルーム作り、医療スタッフの負担を軽減するシステム構築に当たった。

 6月は岩手県に入って宮古、釜石両市で保健師の代わりに赤十字職員が仮設住宅を訪問して、被災者の健康管理などに当たる活動を始めた。陸前高田市では自治体と共同で住民の見守りも行っているという。

 避難所などの様子から「生活を立て直す動きはあるが、まだまだ模索中の人が多い。人々の暮らしはこれからの足がかりすら出来ていない状態にある」と、被災者が置かれている厳しい現状を訴える。

 6日には岩手県陸前高田市を訪れた。「いまだにがれきの撤去が進んでいない。3カ月前と大きな変化がない感じだ」と、津波で流されたマチ並みを眺めながら思ったという。

 前田准教授自身は5月上旬ごろ、思い通りに進まない復旧や支援、10万人単位の被災者の多さに「無力感と途方もない絶望を感じた」という。それでも「人を支えることができるのは人しかいない」と、折れ掛けていた気持ちを立て直した。

 あらためて「多くの課題はあるものの、状況に応じて解決を図っていくしかない。今は大きなことを求めるのではなく、関わりを持った一人一人を大切にしていきたい」と思ったという。

 「大学が大事な活動だと認めてくれていることが大きな支えになっている」。これからも週に3日のペースで被災地に足を運び、被災者の支援活動を続ける覚悟だ。
(佐藤重伸)





   ■ 室蘭花の丘PG場の鮮やかなピンクのヤマツツジ見ごろ

 10日の室蘭は今季最高気温の22・9度(平年16・8度)まで上がり、夏を思わせる暑さとなった。室蘭花の丘パークゴルフクラブ(室蘭市柏木町)では、ヤマツツジが見ごろを迎えた。鮮やかなピンク色がコースを彩り、プレーヤーの目を楽しませている。

 数メートルの高さまでピンクの花びらが広がり、平成10年の同クラブ完成以来、オーナーの加藤清さんとともに愛好家の姿を見守ってきたヤマツツジ。好プレーを祝福するかのような明るい色合いが、特徴的だ。

 コース全体に約50本植えられており、愛好家も「今年もきれいに咲いてますね」と目を細める。「1週間ぐらいはきれいな花が見られますよ」と加藤さん。満開の花びらに引けを取らない笑みがこぼれた。
(石川昌希)





   ■ 室蘭・志賀全4店舗閉店、店舗と従業員コープが継承

 地場スーパー大手の志賀綜合食料品店(室蘭市東町、濱野喜孝社長)が室蘭、登別市内で営業する全4店舗を閉店し、特別清算の申請を検討していることが10日までに分かった。負債総額は17億7400万円。志賀と資本業務提携を結ぶ生活協同組合コープさっぽろ(札幌市、大見英明理事長)が全店舗を直営店化し従業員とともに引き継ぐ方針だ。

 志賀は、今月末までに全店舗を閉店した後、法人を解散し札幌地裁に特別清算開始の申し立てをする見通し。具体的な処遇は、地元金融機関など債権者や賃貸借契約を結ぶ事業協同組合などと合意を図った上、決定する。

 コープは、店舗所有者や事業協同組合などと新たに賃貸借契約を結び、7月中までに既存4店舗に新規出店する。正社員70人を含む290人に上る志賀の従業員は、コープが希望する従業員について引き続き雇用する。平成22年5月に急逝した志賀辰哉前社長の遺志を引き継ぎ「コープさっぽろ志賀輪西店」のように店舗名称に「志賀」の名前を残す方針だ。

 志賀は21年2月、資金繰りが悪化し経営困難に陥り、コープさっぽろと資本業務提携を締結。コープから子会社を介し35%の出資はじめ、役員の派遣、金銭面の支援を受け店舗の譲渡や閉鎖を進め、経営の立て直しを図っていた。

 地域の景気低迷や少子高齢化に伴う人口減少に加え、競合他社の進出に伴って売り上げは伸び悩み、赤字は拡大。昨年秋の時点で約8億9千万円の債務超過に陥っていた。志賀前社長の死去に伴う社長交代時の会見で「財務的瑕疵(かし)がある」と明らかにしていた通り、多額な粉飾決算が閉店の引き金となったとみられる。コープ側は、支援の継続は難しいと判断したようだ。

 志賀は昭和25年、志賀敬氏が輪西町で創業。最盛期には9店舗を構え平成17年の売上高は118億円に上ったが、23年2月期の売上高は50億円と半減、当期純利益は10億4600万円の赤字だった。
(野村英史)





   ■ 登別市制施行40周年企画好評―観光客3年ぶりに増

 登別市は10日、平成22年度の観光入り込み客数を発表した。前年度1万8321人増の304万2258人と19年度以来3年ぶりの増加に転じた。一方、下半期(平成22年10月〜23年3月)は尖閣諸島沖での漁船衝突事故や東日本大震災、原発事故が影響し、129万944人(前年度同期比8・9%減)にとどまった。市観光経済部は「外国人の入り込みが増えたことが全体の入り込み増加につながった」と分析している。

 昨年度は市制施行40周年の節目に合わせた企画が好評で、上半期(平成22年4〜9月)は前年度同期比7・6%増の175万1314人。月別では、8月が42万6981人、7月が30万1998人、5月が30万871人など9月を除いて全ての月で前年度を上回った。

 下半期は全ての月で入り込み数が減少。震災と原発問題の影響が登別にも顕著に表れた格好となった。

 地区別では、登別温泉が247万7083人(同2万3975人増)、カルルス温泉が9万4587人(同5555人減)、両温泉地区以外の「その他」が47万588人(同99人減)という状況だ。

 宿泊客総数は115万5942人(前年同期比3918人減)。外国人宿泊者は22万1524人で全体の約19%を占めた。国別でみると、韓国が7万6262人で初めてトップとなった。台湾6万3976人で2位、香港3万2023人、中国1万9563人、シンガポール1万6014人などと続く。

 日帰り客は188万6316人と2万2239人増えた。

 外国からの来登状況は、インドからの訪問者を皮切りに、マレーシアやタイなどの東アジア、ロシアなどの一部ヨーロッパ地域が伸び、グローバル化が加速していることを裏付けた。

 ただ、震災の影響で観光を控える動きが続き、原発事故が依然収束しないため、23年度の入り込みは厳しいことが予想される。市は「プロモーションやトップセールスを行う」とし、観光圏との連携活動などで集客増につなげたい考えだ。
(粟田純樹)





   ■ 伊達市民を対象とした無料「大腸がん検診」9月から実施

 伊達市は中高年世代の大腸がん検診の受診率を高めるため、検診費用が無料となるクーポン券と採便キットなどを送付する事業を始める。6月補正予算案に事業費394万3千円を計上し、議決後、9月からの実施を目指す。

 国が決定した「働く世代への大腸がん検診推進事業」に基づき、がん検診を受けやすくし、大腸がんが疑われる市民には精密検査を勧め、早期発見、早期治療に結び付ける。

 40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の節目年齢者が対象となり、本年度の該当者は約2500人。これら全員に大腸がんに関する検診手帳、検診費用が無料となるクーポン券、2日分の便を採る検査キットを送付する。

 受診希望者は、自宅で採便したキットを市保健センターに持参し、問診を受ける。キットは検診医療機関で検査され、結果が本人に通知される。大腸がんが疑われる人には精密検査を勧める。

 大腸がんは全国で年間の罹患(りかん)者10万人、死亡者4万人。特に働き盛りの40代後半から罹患者、死亡者が増えており、伊達市も同じ傾向にある。その一方で、治癒率は7割と高く、早期であれば100%近く完治する。

 市保健センターでは「無症状の早期に発見することが必要不可欠であり、がん検診は重要。対象となる市民の多くに受診してもらいたい」と呼び掛けている。

 市は肝炎対策強化推進事業を活用し、今秋から肝炎ウイルス検診も始める。
(伊藤教雄)





   ■ 洞爺中央公園で26日に2年ぶり“産業まつり”開催

 洞爺湖畔が初夏のにぎわいに包まれる「第35回洞爺産業まつり」(洞爺湖町洞爺産業まつり実施委員会主催)が26日、洞爺湖町洞爺町の洞爺中央公園で開かれる。

 湖畔で地元ブランド和牛のバーベキューが堪能できる人気イベントが、2年ぶりに復活する。

 昨年は口蹄(こうてい)疫の感染防止で中止となったため、2年ぶりの開催。JAとうや湖が力を入れるブランド牛「とうや湖和牛」をはじめ、地場産の新鮮な農産物を炭焼きで味わえる。

 会場では、陸上自衛隊第7音楽隊の演奏、よさこいチーム「とうや湖踊る社中」の演舞など多彩なアトラクションを実施。JAとうや湖提供の和牛や地元野菜、各種特産品の販売、カヌー体験、フィナーレを飾る「野菜まき」も好評だ。当日は東日本大震災復興支援の募金を呼び掛ける。

 牛肉と野菜・タレ、炭代込みの前売り券は1300円(当日1500円)。JAとうや湖Aコープ店、道の駅あぷた・とうや湖、洞爺水の駅、町内各商店で25日まで販売する。問い合わせは同実施委員会(電話0142・82局5111番)へ。
(菅原啓)





   ■ 白老・緑丘保育園の園児、小さな手で田植え体験

 白老・緑丘保育園(岩倉康子園長)の園児ら14人が9日、直径約30センチのバケツを田んぼに見立てて“田植え”を体験した。

 水の張った土入りバケツを48個用意。子供たちはコメの種類「ナナツボシ」の15センチほどの苗を土にさし込んでいた。

 昨年は一升分のコメを収穫し、おにぎりにして食べた。これから子どもたちは出来秋を心待ちにし、イネの成長を観察するという。
(富士雄志)






【2011年6月11日(土)夕刊】より


   ■ 旧鶴中卒業生が室蘭のジャズコンサートに出演

 ジャズコンサート「フライドプライドと仲間たち『THE PARTY』」(室蘭文化センター主催)が17日、午後6時半から室蘭市文化センターで開かれる。そのオープニングに登場するのが室蘭ジャズスクール(児玉宏文代表)。同スクールは旧鶴ヶ崎中ジャズバンド部(現・翔陽中ジャズバンド部)の卒業生。「本番を盛り上げるため、より一体感のある演奏を」と、練習に熱が入っている。

 同コンサートは国内外で活躍するボーカルとギターのデュオ、フライドプライドを始め、トランペットの日野皓正、アコーディオンのcobaなど名プレーヤーが出演する。

 その開幕を盛り上げる室蘭ジャズスクールは、鶴ヶ崎中ジャズバンド部卒業生5人を中心とするバンド。それぞれサックス、トランペット、トロンボーン、ベースを担当し鶴中時代に身に付けた演奏技術にさらなる磨きをかけている。

 同コンサートでは「マンテカ」「エブリデイ・アイ・ハブ・ザ・ブルース」「テイク・ジ・エートレイン」の3曲を披露する予定。「テイク―」では翔陽中3年生も参加し、兄弟共演で会場を魅了する。

 本番を目前にバンドの練習は最終調整に入った。指揮を務める児玉代表は「今のパートをもう一回」「もっと音を響かせて」と一体感のある音づくりに余念がない。耳を傾けるメンバーの表情は真剣そのものだ。

 鶴中OBと日野さんはテレビ番組で共演した経験がある。「憧れのプレーヤーとの再会を子供たちも楽しみにしている」と児玉代表。「ジャズに打ち込む子供たちの演奏を楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

 前売り券は指定席3500円、自由席3000円(当日券は各500円増し)。イオン室蘭、エルム楽器、ぷらっと・てついちなどで販売中。問い合わせは室蘭音楽文化協会、電話0143・44局9922番へ。
(吉本大樹)



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