■ 白老のアイヌ民族博物館で秋のコタンノミ、恵みに感謝
【2011年11月6日(日)朝刊】


 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)で5日、「秋のコタンノミ」(集落の祭り)が行われ、職員が自然の恵みなどに祈りをささげた。

 関係者約30人が出席した。ポロチセの外のヌサ(祭壇)には、13神がまつられ、山丸郁夫伝承課長が祭主を務めた。

 儀式では、厳粛な雰囲気の中、ハルエオンカミ(食物による礼拝)、シラリエオンカミ(酒かすによる礼拝)などの神事が行われ、祭りに集った出席者の健康や今季の集落の安全、自然の恵みへ祈りをささげた。

 この日は、イオル空間形成事業で製作した丸木舟の進水式(チプサンケ)も行われた。舟は長さ6.5メートル。富良野の東大演習林から伐採した樹齢250〜280年のカツラ(直径約90センチ)を使い、職員が35日間を掛けて仕上げた。

 進水式は湖畔で行われ、トーコロカムイ(湖の神)、ニマムカムイ(舟の神)などに安全を祈った。民族衣装に身を包んだ職員がゆっくりと湖面へ舟を出し、観光客の目を引き付けていた。

 コタンノミは、かつて北海道や樺太のアイヌ集落で行われていた祭り。同館では平成14年から春と秋の年2回、伝統儀式の復元として年中行事に取り入れている。
(高橋昭博)




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