白老・ポロト湖畔のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)に修学旅行生の来訪が相次ぎ、コタンにこの時期ならではの十代の歓声が響き渡っている。東日本大震災の影響を受けて行き先を本道に変えた札幌や函館、東北の学校も目立ち、同博物館の“修学旅行事情”は様変わりを見せている。
18日は和歌山、愛知、兵庫、秋田の中学、高校、養護学校7校約800人が来館、修学旅行の団体が訪れている4月からは最多の入場となった。
同博物館によると、17日現在、4月以降の修学旅行の予約は約4万1700人でほぼ昨年並み。今後、秋以降の予約が入ってくるとみられる。平成22年度の修学旅行入館者は約5万8500人。
これまでほとんど来館がなかった札幌、函館の中学校、東北地方の学校からの予約が来ている。徳島県の学校が東京から本道に行き先を変えたというケースも。これらは東日本大震災を受けての振り替えとみられ、東京から本道へは計画停電を懸念しての変更。東北地方の学校は東京近辺を旅行先にしているのが従来の定番だった。
同博物館職員は現在、東京や名古屋、大阪の旅行会社を訪問し、修学旅行誘致開拓に取り組んでおり「アイヌ文化を学べる社会教育施設の存在を十分理解してもらえれば、来館増が期待できる」と話している。
大震災の影響をまともに受けた同博物館は、震災以降外国人の来館は「ほとんどゼロ」。3月の入館者は3235人(昨年同期7311人)、4月は2399人(同8517人)と苦戦している。
(富士雄志)
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