
クレーンリース業の電材重機(本社室蘭市大沢町、上村幸広社長)が国内初となる移動式シート倉庫「タスコドーム」を導入した。車輪による移動式のため建築基準法の適用外となり、設置費用は従来のスチール製倉庫の3分の1程度で済む。同社は「クレーンなど重機の耐用年数を延ばすことで、一層のコスト低減を図りたい」と期待している。
移動式シート倉庫は米国製農業用ハウスを取り扱う丹陽(本社苫小牧市住吉町、丹山茂男社長)が国内向けに改良して販売。厚手のビニールシートと鉄骨製で、一般的なスチール製倉庫の3分の1程度の費用で建てられる。規模は幅25・3メートル、奥行き40・5メートル、高さ11・6メートル。面積は約1千平方メートル。
鉄骨部にゲーターシールド工法と呼ばれる3層コーティングを施し、従来の1層式塗装の3・5倍の防錆力(ぼうせいりょく)を持たせている。風速40メートルにも耐えられ、室蘭特有の強風と潮風対策は万全。脚材に車輪が付いており、全長60メートルのレール上を重機で引いて移動させる。
設置場所は御崎町の電材重機の敷地。昨年10月上旬に基礎工事を始め、12月中旬に完成した。500トンクローラ(キャタピラ)クレーンなど大中小のクレーン、トレーラーなど重機9台を収容している。同社が再来年に導入予定の世界最大級1200トンオールテレーン(タイヤ式)クレーンの収容も可能だ。
同社では「今後、道内外で大型風車の設置工事増加が見込まれる。さらに大型の重機を導入するとともに、シート倉庫への保管で耐用年数を延ばしていきたい」と話している。
移動式シート倉庫に関する問い合わせは丹陽、電話0144・37局3033番へ。
(山田晃司)
【写真=電材重機が導入した移動式シート倉庫。重機9台を保管している=室蘭市御崎町】
|