登別市中登別町の三愛病院(千葉泰二院長)は、道から「認知症疾患医療センター」の指定を受けた。西胆振管内では、同院と恵愛病院(登別市鷲別町)、伊達赤十字病院(伊達市末永町)の3病院が病院群として指定された。来年2月に3病院などで構成する「西胆振認知症疾患医療連携協議会」を発足させ、認知症疾患の保健医療水準の向上を目指す。
三愛病院は平成20年5月に「もの忘れ外来」を開設し、年間60件ほどを扱っている。同病院などを運営する特定・特別医療法人社団千寿会(千葉壽良理事長)としても認知症連絡協議会を設置しており、これらの実績を踏まえて同センターを開く運びとなった。
同センターは、患者の症状と検査を総合して、もの忘れが病気に起因するものか、加齢によって起きた正常なことなのか、気持ちの落ち込みや身体の病気に伴うものなのか―を診断する。認知症専門医と精神保健福祉士、臨床心理士が業務に当たる。
具体的には、精神保健福祉士がもの忘れなどに関する相談を受けるほか、血液や頭部コンピューター断層撮影装置(CT)、心理など各種検査の結果に基づく専門医の詳細な鑑別診断、身体合併症・周辺症状への急性期対応などを行う。
三愛病院の場合は、画像診断で大川原脳神経外科病院(室蘭市)、合併症への対応で市立室蘭総合病院(同)、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、患者のかかりつけ医などと幅広く連携する。
また、かかりつけ医や保健医療関係者などを対象にした研修会を開催。包括支援センターや行政、センターを設置している西胆振の3病院などで構成する「西胆振認知症疾患医療連携協議会」を来年2月に立ち上げ、地域に根ざした連携を強める。
三愛病院のセンター長を務める千葉院長は「3病院の協働で、西胆振における認知症の早期診断、かかりつけ医や介護施設との連携などを啓発し、認知症患者への医療などを充実させていきたい」と話している。同センターの電話番号は、0143・83局3207番。
(有田太一郎)
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