白老・アイヌ民族博物館の学芸員、北原次郎太さん(34)が、1日付で北大アイヌ・先住民研究センター准教授に就任した。「カリキュラムづくりや教材づくり、教育を行うための体制づくりなど北大の先生方や関係する研究者と相談しながら取り組んでいきたい」と抱負を語る。
昨一年間北大非常勤講師として講義を持ったアイヌ語やアイヌ文化を教えるほか、資料の調査・分析、講演や各種シンポジウムなどの活動にもかかわっていくという。
2000年から2001年にかけ、ロシア国内のアイヌ民具調査に参加。「自分の研究分野の重要な資料を見たり、他の研究者の研究方法、ものの考え方など示唆を受けた。経験として大きかった」と振り返る。
アイヌ民族博物館に5年間勤務した。伝統楽器トンコリの制作や演奏指導に当たり、「日常的な公開を軌道に乗せたのがうれしい」と振り返り、「いろんな情報にアクセスできる中核施設としての機能を発揮していってほしい」と願う。
共著に「西平ウメとトンコリ」、若手研究者や大学院生の同人誌「itahcara」主宰者の一人でもある。同博物館ホームページに登載しているアイヌ語の昔話をもとにしたデジタル絵本の制作にも携わった。
東京生まれ、高校まで埼玉で過ごした。札幌市内の私立大学を経て千葉大大学院博士課程を修了。2007年アイヌの精神文化「イナウの研究」で博士号。
(富士雄志)
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