室蘭市海岸町のむろらん広域センタービルに、メーンテナントとして胆振支庁が入居して間もなく1年が経過する。支庁のほか市役所の一部窓口、金融機関などが入る複合施設は利便性が高く、期待通りの相乗効果が出ているようだ。
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同ビル最大のテナントは約480人の職員が勤務する胆振支庁、室蘭土木現業所、胆振教育局、室蘭保健所の道関係機関。支庁総務課は「執務環境が格段に改善されただけでなく、市役所で住民票を発行してもらいパスポートを申請するなど、道民の利便性が高まった」と強調する。
入居する金融機関では、室蘭信用金庫本店(村上修一本店長)の来店者数がATM利用を含めると約10%も伸びた。北洋銀行室蘭中央支店(佐藤孝夫支店長)の来店客が1・3〜1・5倍に増えた―と手応えをつかむ。両金融機関とも胆振支庁や市役所などの用務と合わせてATMを利用する人が多いのではないかと推測する。
さらに、ローンを借りる場合、住民票や印鑑証明が必要とあって「市役所窓口が同じビルにあるのは便利」と指摘する。
市役所窓口を訪れた増市町の女性(65)は「建物はきれいだし、駐車場も広くて使いやすい。室蘭の顔ができて良かった」と喜んでいる。
同ビルのオープンに合わせ、近所に店舗を移転した白ばらクリーニング新海岸町店は「単身赴任の多い胆振支庁職員の利用が増えている」と話し、センタービル効果が出ているようだ。
(佐藤重理)
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開所1年を迎えるむろらん広域センタービル。同センターに近いコンビニエンスストアや弁当店などは、昼食時のにぎわいがみられる。中央地区ではランチサービスで、同センター関係者や来庁舎の取り込みを狙う店舗もあり、売り上げが開所前より1・8倍伸びた店舗もある。商店街には開所前と比べ、一定の集客が見込まれる。
同ビル近くのコンビニエンスストア。「昼間の来客が圧倒的に多くなった」。特に室蘭市納税課が入居した昨年5月以降、納税関係の来庁者が多くなる時期は「来庁の用務を終えた人の利用が多い」という。
このコンビニエンスストアでは、同ビルに勤務する人の昼食時に対応するため、女性から人気が高いサンドイッチやサラダの種類を豊富にしたという。特に月〜金曜日は需要のバランスを考え、系列店により「仕入れの種類や数量を大幅に増やした」としている。近くの弁当屋でも、昼食時を中心に、にぎわいがみられる。
一方、旧浜町アーケード街の天勝では「昼食時はにぎわいをみせています」。同ビルから徒歩での移動が可能な中央地区では、定期的にランチサービスを提供する店舗も多くある。
物販関係に目を移すと、道下靴店中央店は午後8時まで営業するため、昼休み時だけでなく、勤務を終えた後に訪れる同ビル関係者の姿も。また、「同ビルに用事で来た蘭東地区の市民も、訪れるようになった」と、波及効果を強調する。
ビジネス用の靴やかばんを購入する同センター関係者に、婦人・子供服用の靴を求める市民らの利用で、売り上げは開所前との比較で「1・8倍程度伸びた」とする。
ただ、業種によっては「あまり効果がない」とする店舗もある。「にぎわっているのは飲食店だけでは」(中央町地区の商業関係者)という声もあり、今後は流動人口のさらなる抱え込みも課題となりそう。
(松岡秀宜)
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