プラスチック製品成形加工の三好製作所室蘭工場(室蘭市本輪西町、川村佳敬工場長)が、「光触媒を使用したペット用抗菌食器」の研究開発を進めている。財団法人室蘭テクノセンターの平成21年度ものづくり創出支援事業に採択。景気低迷の中でも好調なペット業界をターゲットに、22年度中の完成、製品化を目指している。
川村工場長は20年秋のリーマンショック、世界的同時不況以降も右肩上がりで伸長し続ける国内のペット関連市場に着目。同社の誇るプラスチック成形技術と、紫外線に反応して細菌などの有害物質を酸化させる光触媒(酸化チタン)を融合させた犬、猫用の新型食器開発に乗り出した。
開発を進めている食器の形状は、最も一般的な円形の「フードボウル」で、直径15センチ、高さ4センチ。メラミン製のベースの表面に、酸化チタンをコーティング剤に混ぜて薄く覆うことで、抗菌作用のほか消臭、防汚、親水などの効果を持たせるという。
現在、最も効果的な酸化チタンの混合比率と均一性の確保、コーティングをいかに薄くできるか―など、いくつかの最終課題に取り組んでいる最中。道立工業試験場(札幌)、道立食品加工研究センター(江別)と共同で実験・検証作業を行っている。
川村工場長は「犬、猫を飼っている独身女性の半数以上が、子供と同様にお金を掛けているというアンケート調査もある。今後も販路拡大が予想され、年1億円の売り上げを見込んでいる」と市場デビューに期待を膨らませている。
(山田晃司)
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