 歓喜の内藤コールこだま―。WBC(世界ボクシング評議会)フライ級タイトルマッチで、王者内藤大助(34)=豊浦町出身、宮田ジム=は、元東洋太平洋ライトフライ級王者の山口真吾(渡嘉敷ジム)を果敢に攻め、2試合連続となる終盤でのKO決着を手繰り寄せた。リングサイドに陣取った豊浦後援会メンバーらは総立ちで沸き上がり、威勢良く大漁旗をはためかせた。
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前回のV3戦では清水智信(金子ジム)に苦戦。王者らしい勝ち方が求められる中、内藤は序盤から果敢に前に出た。山口の繰り出すアッパーを見切りカウンターを合わせ、ノールックのボディ打ちや懐に飛び込んでのフックなどをたたき込んだ。
山口は打ち合いに応じ、互いに左右フックを応酬する気迫あふれる試合展開に、両陣営の応援合戦は最高潮に達した。
4回、8回の採点とも王者有利。徹底したフィジカルトレーニングを重ねた内藤は終盤もペースを落とさず、地力を見せつけた。手数を1段と増す中、挑戦者は気力で耐え続けたが、11回、レフリーが試合を止めた。瞬間、ツアー一行の内藤コールが沸き立った。
後援会が企画した応援ツアーには地元から21人が参加。東京豊浦会や現地合流組の総勢60人が、そろいのジャンパーで王者内藤への声援に声をからした。
リングサイドでリングを見つめていた母・道子さんは「大助も調子が良かったが、山口選手も頑張った。4回防衛の目標を達成してくれた。おめでとう」と、父誠さんとともに笑顔を見せた。
豊浦後援会の工藤敏和会長は「前評判有利の中、良い試合だった」と清々しい表情。会場での観戦は初めてという西川良雄さんは「テレビで見るのと全然違う」と興奮。長年ボクシングファンの狩野聖子さん(洞爺湖町)は、娘からの誕生日プレゼントとして初参加。「ずっと攻め続けてチャンピオンらしい勝ち方だった」と、羽賀静子さんとともに感激しきりだった。 (粟島暁浩)
◆――― 地元応援団も大興奮
 郷土の星は最強だ―。豊浦町出身の世界フライ級チャンピオン・内藤大助の4度目の防衛戦が行われた23日、同町の地域交流センターとわにーでは、大型画面での観戦会を開催。町民ら約80人が詰め掛け、防衛を果たすと歓声が巻き起こった。
集まったファンはうちわなどの“必勝グッズ”を手に「内藤」コールで応援。挑戦者の顔や腹部に鋭いパンチが当たるたび「いいぞ、いいぞ」などと、大きな声援が飛び、会場は熱気に包まれた。
11回、王者が猛烈な攻撃でTKO(テクニカルノックアウト)を奪うと喜びの拍手で沸いた。荒康夫副町長は「感動した。来年も期待したい」と笑顔を見せた。 (小林正律)
【写真=勝利を信じ内藤コールに声をからした防衛戦応援ツアー一行=23日午後7時45分、東京両国国技館(上)、内藤のTKO勝利で喜びに沸く町民ら=豊浦・とわにー(下)】
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