 新日本石油(本社東京、西尾進路社長)が室蘭市本輪西町で製造している改質硫黄固化体「レコサール」の普及促進を図る「レコサール工業会」がこのほど発足した。新日石やセメントコンクリート販売会社など道内、東京、九州の9社で構成し、今後徐々に製造工程の分業化を進め、作業効率化や品質向上を図る。
同工業会会長は不二コンクリート(佐賀県)で、副会長が上田商会(登別市)。新日石は特別会員として参加している。このほかの会員は、セメントコンクリート販売会社2社と振動機メーカー、型枠メーカー各1社、コンサルタント会社2社。
レコサールは、財団法人石油産業活性化センターの事業として新日石が開発。製油所の副産物である硫黄から改質硫黄を作り、石炭灰などを加えて硫黄中間資材を製造。貝殻、スラグなどの骨材を入れて型枠に流し込み、U字溝や藻礁などの建設資材にする。
この工程は新日石が一貫して行っているが、今後2年をめどにコンクリート会社の入会を促し、徐々に分業化を推進。将来は新日石が製造した硫黄中間資材を会員のコンクリート会社に供給し、その後の製品化までを分担してもらう体制づくりを目指す。これにより作業のスピード化や品質向上、普及と利用分野の拡大を図る。
新日石では「『もちはもち屋』で資材製造は本職のコンクリート会社に任せたほうが効率的。高強度で耐酸性・耐腐食性に優れ、環境にも優しい新リサイクル素材の全国展開に向け、大きな弾みになる」と分業体制の構築に期待している。 (山田晃司)
【写真=新日石が室蘭で製造しているレコサール製品。工業会設立で分業化を進める】
|