■ 信長の合戦とは、登別の戦国史研究家が講演
【2007年11月8日(木)朝刊】


 第43回市民文化祭のぼりべつ2007参加の「郷土史の夕べ」が6日夜、登別市民会館で開かれ、約120人が織田信長が天下布武への道を切り開く端緒となった戦いの実相に耳を傾けた。

 登別郷土文化研究会と登別市立図書館の共催。市内美園町在住の戦国史研究家・谷口克広さんが「織田信長の合戦〜桶狭間の戦い・長篠の戦いの真実〜」と題して講演した。

 この中で、信長軍が奇跡的な勝利を収めたといわれる「桶狭間の戦い」では、通説だった「迂回(うかい)奇襲説」のほか、「正面攻撃説」「正面奇襲説」「乱取状態急襲説」について、根拠となっている史料を使いながら説明。「今川軍の前衛部隊が押し戻され苦戦していた。今川軍は構えていた山から下って、正面から攻め込んだ信長軍と戦ったのが真実ではないか。奇襲ではない」と述べた。

 鉄砲3000丁三段撃ち―が通説とされていた「長篠の戦い」に関しても、諸説に触れながら「現地で三段撃ちの実験が行われたが、否定された。鉄砲3000丁三段撃ちと武田騎馬軍はなかったのが現在の認識」と解説。「良い史料に戻って検証すれば分かる」との持論に、参加者らは興味深く聴き入っていた。

【写真=桶狭間の戦いなどを解説する谷口さん】 
 


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