■ 「日本一周笑顔増やしの旅」牛飼さんが室蘭に立ち寄る
【2007年8月24日(金)夕刊】


 筆と色紙を持ち、即興の詩をしたためながら全国各地を巡っている若者が室蘭に立ち寄った。自らを即興"笑顔"詩人と呼び、旅先で出会う人々が笑顔になる詩を書き続けている。鹿児島県を4月に出発、250ccのバイクを足代わりに北上。「日本中を笑顔にしたい」という壮大な夢は間もなく折り返し地点を迎える。23日、港都を走り抜けた。

 牛飼勇太さん(25)=大阪府出身。鹿児島市の隣町・姶良(あいら)町の実家を4月20日に出発。九州、中国、四国を一周、太平洋側に沿って北上。フェリーで函館に上陸後、5号線、37号線をひた走り23日午後、白鳥大橋を渡った。

 これまで、色紙2100枚以上に思いをしたためてきた。「今、笑顔を見せる大人が少ない。子供が親を殺すなど少年犯罪が取りざたされているが、大人が不安な顔をしていれば子供たちが迷うのは当然」。自分にできることは何だろうと考えたとき、笑顔を広めようと思い立った。

 心にぽっかりと穴が空いた時期を経験した。落ち込む性格ではないが、自分自身を励ます言葉を書くと不思議と元気になった。友達にも書いてあげると喜んでくれた。もっと大勢の人に知ってもらおう、と路上活動を始め、今回の旅に結び付いた。

 色紙に、独特の筆遣いで即興詩をつづる。笑、楽、愛などの言葉が多い。喜び、涙を流す人々の反応が本当にうれしい。「出会いは人生の宝」とも。「なぜだろうと考えたとき、自分が生きているから、旅してきたからだと分かった。生きた証です」と表現する。

 今後は札幌や旭川など道内各地を巡った後、本州の日本海側を南下して誕生日の10月21日、大阪で旅を終える。来年の誕生日までに旅行記を出版する夢を持っている。「読む人がそれぞれの人生と重ねて、共感できるような本にしたい」と思い描いている。


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