小学生から高校生までの水泳クラブ・室蘭スイミングパレス(渡辺嗣也監督)の細川勝舟選手(14)=室蘭市鶴ケ崎中2年=、藤田梨那選手(12)=同高砂小6年=が、3月27日から東京辰巳国際水泳場で開かれる第29回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会の出場権を獲得した。ともに伸び盛りの両選手は、未来の五輪候補が集う全国舞台での大暴れを誓っている。
このほど開かれた北海道予選会(屋内短水路)で細川選手は13・14歳部門の自由形50メートル、バタフライ50メートル、同100メートル、藤田選手は11・12歳部門の自由形50メートルで、それぞれ全国出場の基準となる標準記録を突破した。
細川選手は180センチの長身を生かしたダイナミックなフォームが特徴。得意とするバタフライでは50メートルが26秒64、100メートルは59秒04で同年代を1秒近く突き放した。柔軟で波打つように体をしならせるキックがスピードを生んでいる。
本人は「スタートが失敗したので」と記録には不満を残す。短距離型ゆえに、スタミナとターンを課題に掲げ「全国までに修正し、1種目でも決勝に行く」と気合をみなぎらせる。
「予選会の日は朝から調子が良かった」という藤田選手は、練習では1度も切れなかった29秒台を初めてクリアし、28秒68。負けず嫌いで「全国に行きたかった」と本番で驚くべき集中力を発揮。全国では「27秒台を出して自己ベストを更新したい」と欲をのぞかせ、気負いはない。
道内の強豪クラブに比べ練習時間は少ない。渡辺監督は「限られた時間で、常に考えながら集中して泳ぐよう指導」を心がける。集中力を高く保ち、本番で力を出し切る勝負強さにつながっている。
昨年10月には初めて全国舞台を経験し「2人はこの半年で大きく伸びた。自分たちの力を自覚しやる気になったよう」と成長に目を細める。入江運動公園温水プールで育った両選手が未知の"大海"に挑む。
【写真=未来の五輪選手を目指し全国大会に挑む細川選手(右)と藤田選手】
|