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2005年7月1日付朝刊より

室 蘭
■ 「バイ(買)地域運動」展開へ、市が丸井室蘭店支援策

 室蘭市は30日、丸井今井室蘭店の営業存続対策に取り組む庁内会議(議長・寺島孝征助役)を設置した。地元地域で買い物をする「バイ(買)地域運動」の展開に向け、デザインを市民公募、ステッカーやポスターを作製して市民啓発するなどの支援対策を進める。

 庁内会議は寺島助役を議長に、手塚満紀経済部長が総括委員を務め、総務、企画財政、生活環境、都市建設の各部長ら6人で構成。5年後に存廃が判断される同店の営業存続への取り組みを推進する。
 第1回会議で、寺島議長は「丸井今井室蘭店は114年の歴史を持つ西胆振唯一の百貨店。中心市街地の中核店舗であり、消費者や関連事業者への影響とともに約400人の雇用問題など、地域経済への影響は甚大」と同店が閉鎖された場合の影響を強調。「営業存続のための庁内会議を立ち上げ、今後の取り組み方法などを確認したい」と会議の趣旨を説明した。

 この日の会議では、買い物を地域で行う「バイ(買)地域運動」の展開を決定。同店の存続は登別、伊達の近隣市にも協力依頼していることから、西胆振の産物の購買拡大にもつながる運動を目指す。ステッカーやポスターを作製し、市民啓発を図る。デザインは市民公募する方針。

 同店が9月に計画している西胆振物産展について、西胆振の市町村、観光協会に後援や出品などの協力要請することを確認した。また、PCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物の広域処理に関連し、道外15県の物産店を開催してもらえるよう、道の協力を得ながら検討する。

 バイ運動について、手塚経済部長は「買い物は地元でしてもらうという運動で、札幌圏などへの消費の流れを地域に戻したい。この運動を広げることで間接的、直接的に丸井今井室蘭店営業存続への支援につなげたい」と述べ、息の長い消費拡大運動を続けていく方針を示した。



■ ゆらら開業1カ月、予想超える2万8000人利用

 室蘭市絵鞆町の温泉利用施設「むろらん温泉ゆらら」が開業から1カ月を経過した。利用者数は当初目標の倍近い約2万8000人に上った。新たな観光地として発展する絵鞆祝津地区待望の温泉施設は、予想を大きく上回る人気を呼んでいる。

 運営する共栄(小澤友爾郎社長)は、5月27日の開業から6月26日の1カ月間で集計した。営業時間は午前10時から午後10時。毎月、第3木曜日が定休日で開設日数は30日間。
 利用者数は2万7891人。5月が4614人、6月が2万3277人。1日当たりの利用者数は約930人だった。開業から土日は1000人超、平日600人超の入り。

 最も利用が多かったのは6月中旬の運動会シーズン。心地よい運動で一汗かいた「家族連れが目立ち」温泉を楽しんだ。6月12日の日曜日には最高の1557人が足を運んだ。
 同社は年間目標で1日当たりの利用者を500人と想定しており、これを大きく上回る出足となった。小亀和久副支配人は「オープン効果は期待していたが予想以上。今後も魅力ある施設として需要に応えたい」と話している。

 同施設は、室蘭市が平成10年から電磁探査など各種調査を行い、泉源を確認。室蘭開発と藤川建設の2社が出資した共栄が運営している。内風呂、露天風呂、サウナ、家族風呂を備える。



■ 旧室蘭駅舎公園の花壇、花々が市民の目楽しませる

 室蘭市海岸町の旧室蘭駅舎横の公園「ぽっぽらん」の花壇に、赤いポピーなどの花々が初夏の風に揺れ、市民らの目を和ませている。

 4月にオープンした同公園。3月に市都市計画課公園係の職員らが、道路沿いなどの花壇に31種類の花の種をまいた。

 5月ごろから花をほころばせ、今ではポピーをはじめ、青いルピナスや白いヒメキンギョソウ、オレンジのハナビシソウなどが鮮やか。道路沿いの約80平方メートルの花壇を見事に彩っている。

 思わず足を止めて見入ったり、写真撮影をする人も。近くでバス待ちをしていた母恋南町の70代の夫婦は「きれいだね」と花の香りを堪能していた。



■ 生卵落下、割れないパッケージは?室工大でコンテスト

 室工大・材料物性工学科の1年生112人が、建物の4階から生卵を落としても割れない、工夫した容器を製作するユニークな「生卵パッケージコンテスト」に挑戦。30日には大学構内で落下実験に臨み、柔軟な発想を競い合った。

 実験では、市販の卵(Mサイズ)2個を15センチ四方の立方体に入れて、材料物性棟の4階(高さ約8メートル)からアスファルトの地面に落とした。使える材料は、段ボールともう1品だけ。割れなければ成功だ。

 学生らは期限の2週間で容器を完成させ、実験に臨んだ。4階から容器が次々と投下され、2個とも無事が確認されると「おー」「すごい」と歓声が上がった。

 スポンジや風船のほか牛肉やご飯で卵を包み衝撃を吸収するタイプは軒並み失敗、トイレットペーパーの芯や、エアクッションで軽量化したシンプルな構造の容器が成功していた。

 四角錐(すい)の頂点に粘土を詰め、衝撃を1点に集中させた三浦貴広さん(19)はアイデア賞を獲得。「製作は大変だったが、通常の授業にはないやりがいと面白さがあった」と笑顔を見せた。

 このコンテストは同学科の清水一道助教授が大分工業高等専門学校時代に考案した。新1年生対象の「フレッシュマンセミナー」の創造教育の一環として初めて取り組んだ。清水助教授は「面白いアイデアが多かった。柔軟な発想を持ち続けてほしい」と話していた。



登 別
■ 登別・白老地域マリンビジョン協議会が設立総会

 登別・白老地域の水産業と地域振興の長期的な将来構想となる「登別・白老地域マリンビジョン計画」を策定する「登別・白老地域マリンビジョン協議会」の設立会議が30日、登別市登別東町の婦人センターで開かれた。道開発局に計画を提出し「モデル地域マリンビジョン」の指定を目指す。

 道開発局は、道内の水産業・漁港漁村の将来像を踏まえた長期構想「北海道マリンビジョン21」を策定。この構想を具体化、実現化するために「モデル地域マリンビジョン」を指定し、当該地区で水産基盤整備を重点的に推進する方針を立てている。

 登別市などは、登別漁港における整備促進と水産物の安定供給、水産業と漁業者の発展、活力ある水産業と地域を目指すため、モデル地域マリンビジョンの指定を受けるのに必要な計画を策定する協議会を設立することとした。

 同協議会は、いぶり中央漁協や登別市、白老町、観光関係者など33人で構成。この日の会議では、会長に同漁協の米田一雄組合長、副会長に堀江寛・白老町水産港湾課長と武田清次・登別市観光経済部長を選出した。

 議事では道開発局の担当者が北海道マリンビジョン21の概要を解説。「指定を受けるためには個性や広域性、十分な議論が尽くされているかなどがポイントとなる」と語った。

 同地域のマリンビジョンは(1)沿岸漁場でのつくり育てる漁業や資源管理型漁業を推進し、水産資源の増大を図る(2)漁業経営の近代化や多角化により漁獲物の高付加価値化を図り、多目的利用が可能な漁港整備を促進し、産地直販などに対応した交流型の水産基地を目指す−を基本理念とした。

 骨格は(1)衛生管理(2)蓄養(3)プライベートボート共存(4)都市交流(5)まちづくりとの連携−の5点。9月まで月1回のペースで開く協議会で内容を話し合う。今後、12月までに計画を策定し、17年度中に計画を道開発局に提出、モデル地域の指定を目指す。



壮 瞥
■ 昭和新山ユースホステル、利用者の6、7割海外客

 壮瞥町壮瞥温泉の昭和新山ユースホステルは、利用者の6、7割を海外客が占める宿泊施設。「外国語はほとんど話せない」と言う開業者の阿野日出雄ペアレント(88)が身ぶり手ぶりでもてなし、国際交流にひと役買っている。

 16室、定員67人と、ユースホステルとしては道内でも規模の大きな施設。洞爺湖畔に建ち、昭和新山にも近いのが最大の特色だ。25年前にオープンした当初は「カニ族」と呼ばれる若者が、年間で現在の10倍以上に当たる1万5000人もやって来たという。

 外国人が増え始めたのはおよそ10年前で、2000年有珠山噴火後は急激に増加。ここ1、2年は6割から7割が外国人で、1年を通し約1000人にも上る。

 「ロシア人以外はほとんど来た」と阿野さん。台湾、香港、シンガポール、マレーシアの東南アジアからは若者が、スイスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドからは退職後の夫婦が訪れる傾向にある。また、チェコ、イラン、イラク、インド、南アフリカなどからの旅行者も利用する。

 「外国人は旅先をゆっくり巡って見聞を広めようとしている。食事を目的にする日本人とは異なり、ほとんどが素泊まり(3300円)で食事にお金を掛けない」と言い、安上がりな旅を楽しむ外国人のために貸し自転車も用意。小型のものから身長2メートル以上の人が乗る28インチ型まで各サイズがズラリと並ぶ。

 阿野さんは「今年は愛知万博があり、外国人は減少するのでは。退職後にゆっくり旅する日本の老夫婦も増えており、景気が悪くなるほど見直されるだろう」と予想し、安価なユースホステルの旅をアピールしている。



洞 爺
■ 洞爺村の英国人青年カイルさん、茶道の初級資格を取得

 洞爺村の英国人ボランティア青年、カイル・ウィッティントンさんが、茶道・裏千家今日庵の初級資格を取得した。北海道茶道会館によると、道内で外国人が同資格を手にする例は極めてまれとあって、念願成就に大喜びしている。

 裏千家の初級は、おじぎからお点前まで茶道の基本を盛り込んだ入門、小習(こならい)、茶箱点(ちゃばこだて)の三種を習得することで与えられる。申請は本人の修道状況により、師匠が判断する。
 カイルさんは昨年9月、同村が招く英国人ボランティア青年として来村。盆栽や華道、日本庭園など日本文化に造詣が深い。茶道には特に強い関心があったため、村内で裏千家を教授する宮武美代子さんに師事し、週1回のけいこに励んできた。

 今年5月、宮武さんとともに札幌の同会館を訪れて申請。このほど、3種の許状と初級の資格証が届いた。裏千家同門の錬成道場として知られる同会館では「留学生がお茶を習っていて資格を取得した例はあるが、今回のケースはまれ」と言う。

 「日本に来たら茶道に励みたいと思っていた。手本に沿ってけいこしてきたが、とてもリラックスできる時間」。「でも、正座は足がしびれて苦手」と苦笑するカイルさん。

 今月いっぱいで村を離れるだけに、感激もひとしお。「日本文化が大好き。来年からスイスのホテルスクールに通い、ホテル経営を学びます。茶道を将来に生かしたい」と意欲的で、「今最も欲しいものは、釜です」と笑顔を見せていた。



白 老
■ 住民手作りのみこしも登場、2日から虎杖浜神社祭典

 白老町の虎杖浜神社祭典が2、3の両日に開かれる。地域住民手作りのみこしは2日夜に登場する。28、29日にはまつりイベントの各団体対抗ソフトボール大会が虎杖小グラウンドで行われ、まつりムードを盛り上げた。

 露店は2日午後1時から、虎杖浜生活館駐車場でスタート。3日は虎杖小体育館で同2時半から、舞踊ショー・カラオケ大会が行われ、虎杖浜出身の斉藤修さん(NHK歌謡選手権優勝)によるステージが行われる。

 虎杖浜神社みこし渡御は3日午前9時に神社前を出発。5区休憩所、漁協前を経て、正午には神社に戻る。青年みこしは2日午後6時45分に神社前を出発する。

 祭典に先立って行われたソフトボール大会には、職場や企業から8チームが参加。地域内の交流戦ながら熱戦が繰り広げられ、決勝はマルカンヤンキーが2―1でタイガースコーチを破って優勝した。



2005年7月1日付夕刊より

室 蘭
■ 室商2年・神谷さん、簿記コンク道予選で上位入賞

 このほど函館市で開かれた第21回全国高等学校簿記コンクール北海道予選(全国商業高等学校協会主催)で、室蘭商業高校(荒井克二校長)の神谷由香里さん(16)=会計科2年=が、個人で上位の佳良賞に輝き、全国大会出場を決めた。「とてもうれしい。信じられません」と喜びをかみしめている。

 神谷さんは簿記部に所属、今回先輩2人とともに初出場した。大会は全道から68人が出場。コンクールは2部構成で、仕訳日計表、清算表、決算に関する問題などに挑んだ。

 「見たこともない傾向の出題もあって、とにかく解ける問題だけ解きました」と振り返った。コンクール前には、日商簿記検定、中間テストが重なり、あまり勉強できなかっただけに、思わぬ結果に驚いたという。

 全国大会は今月24日、東京・昭和女子大学で開かれる。「持てる力を精いっぱい出し切ってきます」と意欲をみせた。

 現在は全商簿記実務検定2級、日商簿記検定3級の資格を持つ。当面の目標は日商1級の取得だ。「将来は簿記の資格を生かして銀行員や病院での仕事に就きたい」と夢を描いている。



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