トップページに戻る

16年3月27日付朝刊より

室蘭市内企業の採用者、増加傾向に

 室蘭市内各企業の4月1日付の採用者が決まった。各社は同日に入社式を行うが、製造業を中心に経営効率化が奏功し、採用意欲を高めているようだ。この中、日鉄セメントが9年ぶりに大卒男子を新規採用するほか、室蘭信用金庫も2年ぶりに大卒採用を復活した。各社の状況をまとめた。
 地元金融機関の室蘭信用金庫は2年ぶりに大卒男子の採用を復活させ、4人が入庫する。このほか、女子は高卒4人、短大卒4人で計12人の大量入庫となった。このうち、女子職員は契約職員制度を導入する。室蘭商工信用組合は高卒女子の2人が入組する。いずれも金融再編に伴い経営効率化を進め、収益が上がっており「年齢構成のバランスを考慮した」という。
 新日鉄室蘭製鉄所関係は、同製鉄所が5人(昨年ゼロ)、北海製鉄が6人(同6人)、ノーステクノリサーチが3人(同4人)、ニッテツ・ビジネスプロモート北海道(NBP)が3人(同ゼロ)を採用。グループ全体では計17人(同10人)に上る。
 日鋼室蘭製作所は同製作所が9人、同製作所関連企業が8人で、グループ全体で計17人を採用した。昨年はグループ全体で10人だった。同社の4期連続黒字を反映して大幅増となった。
 今年からサハリン2プロジェクトに参入した、日鉄セメントは9年ぶりに大卒の新規採用に踏み切った。同社は「男子1人だが、年齢構成を考えた措置」としている。
 栗林商会は昨年同様に新卒者5人。函館どつく室蘭製作所は新卒の職工2人を10数年ぶりに採用する。これまでの採用は、いずれも設計・管理部門だった。
 キメラは昨年の3人から10人と大幅増となった。今年も室蘭工業大学の卒業生を1人採った。今期の受注が大幅に増え、さらに今年夏に第2工場を開設する予定があり、「ここ数年では最も多い人数となった。優秀な人材を確保して業績アップを狙う」と意気込む。
 道南バスは運転手4人(昨年19人)、事務員2人(同4人)、整備士1人(同ゼロ)、バスガイド16人(同16人)の計23人(同39人)。昨年は苫小牧市営バスの委託事業があり運転者が多かったが、毎年安定した採用を続けている。
 各企業とも、ここ数年間の景気低迷が響き、新規採用を控え気味にあり「社員年代間の開きが出ていた」(室蘭信金)という。しかし、各企業とも経営効率化を進め、ここにきて収益を上げるまでにこぎ着けた。将来的な企業経営を見据えて、年代間の差をなくすための採用に踏み切っているようだ。室蘭市や室蘭商工会議所は「今後もこの傾向が続いてくれれば」と話している。




室蘭漁協がクロソイ養殖施設を電信浜沖に設置

 室蘭漁協(北山秋男組合長)は26日、クロソイ養殖施設の外海耐久実験で使ういけすを室蘭・電信浜沖に設置した。各種データを収集し、道内でも例のない沖合養殖の実現とクロソイ養殖の拡大につなげる方針。
 いけすの組み立ては10日ほど前から、いけすを支える型作りと、いけす本体の製作が並行して始まった。海面がなぎとなった同日、いけすの本体を、Mランド構想で建設が進む人工島と電信浜の間の実験海域に漁船でえい航、設置した。
 設置されたいけすは鋼管製で10メートル四方の大きさ。従来型の浮き式と2、3メートルの水面下に置いて波の影響を受けないようにした浮沈式の2種類。比較的波が高くなる絵鞆側に浮沈式を置いた。5年ほどかけて、養殖施設や付随する網の傷み具合、腐食状況、耐久性などのデータを収集、分析し養殖拡大の方策を探る。
 同漁協では「道内での沖合養殖は例がない。実験結果を見ながら、この海域に適した施設を検討したい」と話している。




室蘭で第2回リサイクルポート調査実行委

 最終となる第2回リサイクルポート間静脈物流実証調査実行委員会(菊地政明会長)が26日、室蘭市中央町の室蘭プリンスホテルで開かれ、約1カ月半にわたる調査結果が報告された。物流コストにはめどがついたとしつつも、分別などに課題が残るとした。
 首都圏で発生する廃プラを中心としたシュレッダーダストを静脈物流拠点港の室蘭、苫小牧両港に搬入。立地企業がプラスチックリサイクル燃料(RPF)に再資源化した。事業化の道を探るのが狙い。
 約20人が出席。事務局の胆振支庁が、事前のアンケート調査で1万数1000円の輸送コストを掛けていた首都圏の廃棄物排出業者が、今回の海上輸送でトン当たり9400円を実現、手応えを感じた│などと説明した。
 続いて各業者が課題を報告。RPFの燃料代替性は問題ないとの見方が大勢だが、塩素分の多さを指摘する声があった。物流コストは「対抗できる」とのめどをつけたが、量が拡大した場合などに検討の余地を残した。廃棄物の混入物が想定と食い違った部分もあり、分別に処理業者と排出業者の協議が必要という意見も出た。
 参加業者の1人は「保管期間に法的な縛りがあるなど、行政の協力も不可欠。処理量拡大時のコストや処理速度を考えると早急に事業化とはいかないだろう。しかし、一つのスタートでは」と話していた。
 菊地会長は「一部課題は残ったが、ものによってはすぐ活用できる。原料の値上がりで、関東の再資源化システムが確立する心配がある。官民が協力し早急に事業化を」と述べた。
 同実行委は道、国、室蘭市、苫小牧市、再資源化に取り組む企業、関東の廃棄物中間処理業者など21団体で構成。2月中旬から調査した。




室蘭・母恋北町にデイサービスセンター

 室蘭市母恋北町の小島整骨院の小島清幸院長が社長を務める有限会社「K&K・トータルケア」は、隣接地に立つ旧歯科医院を改装、リハビリを前面にしたデイサービスセンターを5月に開設させる。開設と併せて長男で理学療法士の清隆さん(31)が社長に、母親で看護師の信子さんが施設長に就き、「顔が見え、地域に根ざした施設運営」を目指す。
 リハビリの専門職である理学療法士が運営のトップに立つデイサービスセンターは道内で初めてという。医学的根拠に基づく理学療法的機能訓練が同施設の特徴。スタッフは母子である社長と施設長、それにホームヘルパー、生活相談員合わせて5、6人を予定している。利用対象は要介護認定者。近く認可申請する。
 旧歯科医院を改装中の施設には、訓練室や食堂、娯楽スペース、浴室、休憩室、相談室、事務室などを設ける。延べ床面積は約200平方メートル。
 1日15人ほどの利用を想定、機能訓練や入浴、食事の提供のほか、日常の生活支援、生活相談、地域交流、利用者・家族への情報提供を実施する。送迎は車イス対応の車を用意している。
 特色となる機能訓練は、身体機能の維持、改善、向上を基本に、筋力訓練、日常生活動作や生活の質を高める訓練など、「理学療法的トレーニング方法を組み立てる」(清隆さん)という。開設は5月の連休明けを予定している。




登別温泉でユニセフ募金を回収し寄付

 【登別】ユニセフ(国際連合児童基金)が登別温泉旅館組合(木村和夫組合長)に加盟する13ホテル・旅館と登別観光協会に1年間設置していた募金箱の現金回収が25日、行われ、宿泊客らの寄せた善意が日本ユニセフ協会北海道支部室蘭市友の会(大泉弘代表)に手渡された。
 同組合は、貧困と戦争に苦しむ発展途上国の子供たちを支援するユニセフ活動に賛同、平成12年度から協力している。この日は室蘭市友の会の大泉代表と登別担当の川瀬登志子さんが各ホテルを回り、募金箱から現金を集めた。
 このうち登別温泉観光ホテル滝之家別館玉之湯(須賀登美子社長)では、フロントに置かれていた1個を回収。
 小野浩司フロントマネージャーは「親子連れや女性同士のお客さまが精算後の帰り際、入れていかれる場合が多かったです」と振り返り、ユニセフ側の2人は「ホテルの協力と市民の善意に感謝します。子供たちのために役立たせていただきます」と喜んでいた。
 市内ではこのほか、中央町のホテル平安にも据えて毎年4月に回収している。設置に協力できるコンビニエンスストア、レストラン、食堂、喫茶店、商店などの市内業者は川瀬さん(電話83局1027番)に連絡を。




登別パークゴルフ倶楽部ジャンボがオープン

 【登別】登別市川上町の登別パークゴルフ倶楽部ジャンボ(佐藤英雄オーナー、18ホール、1050メートル)が26日、今シーズンの幕を開けた。オープンを記念し、この日は会員を対象に無料開放、きょう27日から通常営業となる。
 午前8時のオープンと同時に待ちかねた会員らが連れだって来場。長ロングや山、川、樹木越えなど起伏に富んだコースで久々のプレーを繰り広げた。穏やかな天候に恵まれ、午前中だけでも40人近くが詰め掛け、幸先の良いスタートとなった。
 シーズン中、週3回は訪れるという市内新川町の山本芙志子さんは「ここはコースに変化があって、とっても面白いのよ。8年前のオープンのときからお気に入り」と気持ち良さそうにナイスショットを連発していた。
 市内では登別温泉パークゴルフクラブがきょう27日にオープンするほか、岡志別の森運動公園パークゴルフ場は5月1日を予定しているが、天候などにより早まる可能性もある。




虻田町のトレイルセンター、間もなく完成

 【虻田】北海道長距離自然歩道「火山回道」の利用拠点施設となる「虻田町トレイルセンター」が間もなく完成する。同町入江84・2の国道37号沿いで、全国で展開する自然歩道整備計画の道内最初の施設。情報提供や休憩スペースなどを設け、来月下旬のオープンを目指す。
 環境省が進める全国約2万6000キロに及ぶ長距離自然歩道のネットワーク化に伴い、道内では平成15−24年度に路線延長4585キロの北海道長距離自然歩道が整備される。
 有珠山周辺や有珠善光寺、洞爺湖畔などを歩く「火山回道」がその中に組み込まれ、豊かな自然景観や歴史景観を網羅したルートを設定。虻田町が事業主体となって建設しているトレイルセンターが、その拠点施設として位置付けられている。
 設置場所は入江84・2の国道37号沿い。町が旧旅館施設と敷地約4000平方メートルを約6000万円で取得し、建物の半分を解体、撤去。跡地に平成15年度事業で木造2階延べ240平方メートルのトレイルセンターを建設。16年度事業で乗用車41台、大型バス2台の駐車場と園地整備を行う。2カ年の整備費用は約1億2500万円。
 町は残り半分の建物の活用策も計画し、16年度事業で全面改修。木造平屋300平方メートルの水産加工流通施設に造り変え、虻田町内の農産物、水産物、水産加工品、特産品の直売所とする。事業費は8000万円。
 駐車場整備や水産加工流通施設は16年度に工事発注するため、全面完成や開業時期は今秋以降になる。しかし、トレイルセンターは今月末で完成し、備品搬入なども行われるため、長崎良夫町長は「大型連休に間に合うよう供用を開始したい」としている。




白老アイヌ民族博物館、フィンランドで特別展

 【白老】白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信理事長)は5月、姉妹博物館提携しているフィンランドのサーミ博物館で、特別展「アイヌ―祈りの世界」を開催する。姉妹博物館提携20周年の記念事業として注目される。
 両館は昭和59年に姉妹提携。以後、展覧会や舞踊公演、資料交換、国際先住民族フェスなどを相互開催、活発な文化交流が行われている。
 今回の展示は姉妹提携20周年の記念事業で、平成13年にアイヌ民族博物館で開かれた「スコルトサーミの世界」との交換展覧会にも位置付けられている。
 日程は5月7日から10月3日まで。アイヌの祈りをテーマに、イナウやパスイなどの儀礼道具、儀礼に用いる正装、漁具など約200点を展示する。また、アイヌ民族博物館に展示されている祈りのジオラマを現地でも再現、展示する。ワークショップでは、ムックリの制作・演奏体験などのワークショップも開設する予定だ。
 開会式では、アイヌ民族博物館職員8人が現地入り、舞踊公演も行う。さらにサーミ技術専門学校、サーミラジオ局も訪問し、交流を深める。
 同館では「20周年の節目の事業で、今後の交流の在り方なども確認してきたい。今後は人的な交流も活発にしたい」と話している。




16年3月27日付夕刊より

室蘭祝津郵便局の日付印、20年ぶりに更新

 室蘭祝津郵便局(久保幹男局長)の風景入り通信日付印が20年ぶりにリニューアルされ、4月1日から使用を開始する。白鳥大橋を描いた図柄で「局の近くを通る際に、記念に押してください」と、呼び掛けている。
 風景入り通信日付印は、地域の名所や史跡、シンボルなどが描かれ、郵趣家の間でも人気を集めている。
 新しい図柄は、室蘭港にかかる白鳥大橋と港口に浮かぶ大黒島、大小2基の風車を描いた。白鳥大橋の背後には室蘭岳がそびえている。大きさは直径3.6センチ。
 これまで日付印は昭和58年に考案、水族館や室蘭市発祥記念碑を図柄に取り入れた。既に20年が経過し、管轄する祝津周辺の景観が大きく変わったことから、リニューアルを決めた。
 新日付印の図柄は久保局長が考案。カメラを手に「市内でもきれいな景色」と自慢する祝津展望台から見下ろす白鳥大橋にピントを合わせた。2月中旬、写した1枚と申請書を日本郵政公社北海道支社に送った。写真を基に同公社が作った図柄入りの印は今月25日に届いた。
 全道の郵趣家から既に、押印を求める封書などが同局に寄せられ、人気の高さをみせている。久保局長は「室蘭の活性化、観光のPRにつながればうれしい」と目を細めている。押印開始は4月1日。希望者は、市内祝津町4の同局窓口へ。




自転車の季節到来 「軽量」「電動式」が人気

 いよいよ、春本番―。雪が消え、気温が上昇する3月下旬。本格的な銀輪を楽しむ季節の到来を前に、室蘭や登別市内のサイクル店は店頭にカラフルな自転車を並べ出した。今季は「軽量」や「電動式」に人気が集まっている。
 「雪が解ける春先に自転車が多く売れる」と話すのはサイクルショップえんどう(室蘭市中島町)の遠藤忠店長。来店者の中心は主婦層。買い物かごが付いて自転車を買い求める。主流は「さびにくい」アルミ製だ。このほか、4年ほど前に売り出した「クロスバイク」は重量が10キロ前後と、多くの主婦が乗る自転車に比べ5キロほど軽い。このため健康増進を考えてペダルを踏む中年層に人気が出ているという。
 サイクルショップむらい(同市幸町、村井久代表)も4月から3カ月が売れ時だ。「昨年、出回り始めた折り畳み式が今年も人気だろう」と予想する。持ち運びができる上に、家の中に簡単にしまえるため盗難に遭わない―などが受けている。軽くペダルを踏んだだけで、進む電動式自転車は高齢者に人気。「3年前に売り始めたころ10万円の価格が、今は3万円ほど安くなっている」と買い求めやすさを強調した。
 登別市内の小、中学校の一部は、自宅と学校の距離を考慮し、自転車通学を許可している学校もある。じてんしゃ屋かまだ(登別市若草町、鎌田康彦店長)の店内は、児童や生徒の姿も目立つ。新しいタイプは、サドルに背もたれが付いている「イージーライダー」、空気が減っても自動的に一定量を補充する「サブナードスポーツ」など、子供の目を引きそうだ。
 鎌田店長は「値段だけでなく、使いやすさなど品質や性能も考えて選ぶことも大事」と、購入する際のポイントをアドバイスしている。